現在放映中の牙狼<GARO>最新テレビアニメシリーズ「紅蓮ノ月」
シリーズ初?の時代劇??(~MAKAISENKI~の第八話を除いて)
ほとんどの登場人物は、実在の人物の名前を使用しています。モデルといっても良いでしょう。
舞台は平安時代中期の日本。主要登場人物のモデルとなった実在の人物から推測するに西暦では900年台の終わり頃。
当時の日本で権力の中枢にいたのが藤原氏です。
中学生の頃に習いましたよね?藤原氏の摂関政治。
とても簡単に言ってしまうと、天皇家の外戚(天皇に自分達一族の間から后を嫁がせ、藤原の血を受け継いた天皇を擁する)となって、摂政や関白といった要職を独占し権力を掌握するというやり方です。
紅蓮の月の登場人物ですと藤原道長が権力を掌握しています。
さて、一方主人公雷吼のモデルである源頼光の源氏は当時どうだったのでしょうか?
雷吼(ライコウ)=源頼光(みなもとのよりみつ)はどのような人物だったのか?
皆さんもなんとなく源氏=武家の棟梁というイメージがあると思います。
わたしも、今回この記事を書くために調べるまではそういった漠然としたイメージしかありませんでした。
元々源氏という姓は天皇家から分かれた皇族の姓として与えられたもので、21もの流派があるそうです。
その中で、源頼光は清和源氏の血(第56代清和天皇の皇子諸王を祖とする)を受け継いだ三代目。
そして、弟(異母弟)の源頼信(紅蓮の月にも登場)の直系の子孫には鎌倉幕府を開き日本初の武家政権を誕生させた源頼朝がいます。
しかし、頼光の時代はまだ藤原氏に仕える存在でしかありませんでした。
史実によると、源頼光は源満仲と源俊(すぐる)の娘の間に生まれ、藤原家に臣従していました。アニメでは敵対関係にある印象の藤原道長の側近として仕えたという記録があります。
大江山酒呑童子退治と頼光四天王
まずは、酒呑童子伝説の概要をご覧になって下さい WikiPediaからの引用です
一条天皇の時代、京の若者や姫君が次々と神隠しに遭った、安倍晴明に占わせたところ、大江山に住む鬼の酒呑童子の仕業とわかった。そこで帝は長徳元年(995年)に源頼光と藤原保昌らを征伐に向わせた。頼光らは旅の者を装って鬼の居城を訪ね、酒を酌み交わして話を聞いたところ、最澄が延暦寺を建て以来というもの鬼共の行き場がなくなり、嘉祥2年(849年)から大江山に住みついたという。頼光らは鬼に毒酒を飲ませて泥酔させると、寝込みを襲って鬼共を成敗、酒呑童子の首級を京に持ち帰って凱旋した。首級は帝らが検分したのちに宇治の平等院に納められた
如何でしょうか?
この概要の中に、紅蓮ノ月の登場人物(のモデル)がなんと3人も出ています。
- 源頼光=雷吼
- 安倍晴明=星明(キヨメ)の祖父
- 藤原保輔=袴垂=第11話で魔戒騎士ザンガに
さらに、この時頼光は頼光四天王という部下を連れています。
頼光四天王とは・・・
- 渡辺綱
- 坂田公時
- 碓井貞光
- 卜部季武
はい、またまた出てきましたね。
渡辺綱は「紅蓮ノ月」第八話でホラーに憑依されてしまいましたが、坂田公時=雷吼の従者金時です。
この坂田公時=金時は、皆さんもご存知の足柄山の金太郎のモデルとなった人物。
最近は、auのCMで三太郎の一人として出ている金ちゃん(濱田岳さんが演じています)ですね。
さて、酒呑童子とは一体何者なのでしょうか?
酒呑童子は、一説には越後国の蒲原郡中村で誕生したという。また伊吹山の麓でスサノオとの戦いに敗れた八岐大蛇が出雲国から近江へと落ち延び、そこで富豪の娘に産ませたのが酒呑童子だという伝承もある。その証拠に、父子ともども無類の酒好きであることが挙げられる。
とありますが、どうにも怪しいですよね。
これは、わたしの推測なのですが、ひょっとしたら酒呑童子=外国人なのではないかと?
当時の日本人(大和の人間)よりも遥かに体格が良く赤ら顔?の外国人(大陸からきた西洋人?)が京の街にいたとしたら?
鬼とされてもおかしくないような気がします。
古い話で恐縮ですが、オランダの柔道家ミュンヘン・オリンピックの金メダリストその後プロレスラーとして活躍したウィレム・ルスカ氏は、「オランダの赤鬼」と恐れられました。
話がずれましたが、酒呑童子伝説を素に紅蓮ノ月のストーリーが構築さているのではないかという考えはあながち見当はずれではないような気がします。
酒呑童子がホラーだとしたら 紅蓮ノ月のクライマックスは大江山の酒呑童子退治?
上記のように、酒呑童子を退治した源頼光が主人公雷吼のモデルですから、当然のごとく物語にも登場してくるのが予想されますね。
酒呑童子を牙狼が退治するのがクライマックスになるのか?
それに、謎の人物蘆屋道満がどう暗躍するのか?
期待が持てます。