高天原を追放されたスサノオは、出雲の国(現在の島根県)に降り立ちます。
そこで、有名なヤマタノオロチ退治の伝説が生まれます。パズドラユーザーにはお馴染みな、あの姫も出てきますよ。
これ以前の物語は、以下からご覧になって下さい。
五穀の誕生
高天原を追放されたスサノオは、出雲へ行く道中でオオゲツヒメ(オホゲツヒメ)を訪ね食べ物を求めます。
ヒメは自分の体から食物を出して調理したのですが、それを見たスサノオは穢(けが)れた食事であると思って女神を殺してしまいます。
殺されたヒメの・・・
- 頭からは蚕(かいこ)
- 両目から稲の種
- 両耳から粟
- 鼻から小豆
- 陰部から麦
- お尻から大豆
が生まれます。これが五穀の誕生と言われています。
ヤマタノオロチ退治
出雲の国に着いたスサノオは怪物・ヤマタノオロチに怯える親子に会います。
ヤマタノオロチ(八岐大蛇)は、8つの頭と8つの尾、大きさは8つの尾根と8つの谷という怪物。
退治を買って出たスサノオは、生け贄とし捧げられようとしていた・・・
クシナダヒメ(櫛名田比売)
を、櫛(くし)に変えて自分の髪に隠すと、両親に強い酒を作らせて8つの門の祭壇に酒を置き、オロチを酔わせ寝入っている間に頭や尾を切り落とし倒しました。
この時にオロチの尾から神秘の剣(草薙の剣)を見つけ、それをアマテラスに献上します。
これが、天岩戸伝説で使われた鏡(八咫の鏡)、勾玉(八尺瓊勾玉)とともに天皇家に伝わる三種の神器となります。
草薙の剣はその後(といってもかなり後の話)、
ヤマトタケル(日本武尊)が東征で使ったとされています。
スサノオノはクシナダヒメを妻とし、出雲の国に宮殿をたて子を得ます。
その六代目の孫に・・・
オオクニヌシ(大国主大神)
が生まれ、次の物語へとつながっていきます。